地下水涵養
熊本の豊かな水環境を守るために、多くの団体が活動しています。かんくまは、「水循環」を守ることが大変重要な課題であると考えています。
熊本はその周辺住民70万人が地下水を飲料水としていることから、水に関する環境保護活動が活発です。
1998年にかんくまは、水問題に関して取り組んでいる市民団体・行政・企業の活動をまとめた書籍、「水防人物語」(クリック)の編集・制作へ中心的に参画しました。この作業から多くの真摯な取組みを知り、地下水を含む水の問題を多面的に理解するきっかけになりました。
これまでの実績
- 2001年3月 かんくまは「水環境会議熊本」と連名で、ソニーが立地する際、「地下水の使用と保全について」の公開質問状を提出
- 2001年5月 ソニーから真摯な回答を受け取る
- 2001年6月 ソニーの環境月間キックオフセレモニーと工場内の環境対策設備案内が企画され、かんくまは環境NGOとしての招待を受け、参加。締めくくりに「地下水を守る活動を一緒にやりましょう」とパートナーシップの呼びかけを行ったところ、ソニーセミコンダクタ九州の社長から「一緒にやりましょう」と応答があり、具体的な提案ができる状況となった。
- 2003年6月 導水記念田植えイベント
- 2003年10月 稲刈りイベント
- 2003年11月 涵養田で採れたお米を食べる試食会へ参加(ソニーセミコンダクタ九州社内食堂にて)
- 2004年 熊本市が大津町、菊陽町、熊本県やJA菊池、土地改良区と「白川中流域水田活用推進協議会」を発足
【具体的な提案(企業田による地下水涵養)】
熊本の地下水の研究をされている「熊本地下水研究会」にご協力いただきながら、ソニー熊本TECが要望される「環境対応でも世界一」への具体的なアプローチとして、以下の点について提案。
1.環境負荷の低減案として
ソニー熊本TECにて使用している地下水量(年間約80万トン)について、進出地元である、菊陽・大津地域の水田において同じ量を涵養することで、環境負荷を「ゼロ」にできるのではないか?(おそらく、日本初の取り組みとなる)
2.地域貢献として
その田畑で取れた作物を「地産地消」の考え方を元に、ソニーさん内(例えば社員食堂)で使うことはできないか?
この2点を目的としてご提案し、ソニーセミコンダクタ九州株式会社・環境戦略室の方々、熊本地下水研究会とかんくまでその手法について検討を重ね、地元の大菊土地改良区や菊陽町役場、JAの調整をました。
その結果、2003年度から、JAのコメの有機栽培と併せて協力農家を探して実施する運びとなりました。
1.環境負荷の低減案として
ソニー熊本TECにて使用している地下水量(年間約80万トン)について、進出地元である、菊陽・大津地域の水田において同じ量を涵養することで、環境負荷を「ゼロ」にできるのではないか?(おそらく、日本初の取り組みとなる)
2.地域貢献として
その田畑で取れた作物を「地産地消」の考え方を元に、ソニーさん内(例えば社員食堂)で使うことはできないか?
この2点を目的としてご提案し、ソニーセミコンダクタ九州株式会社・環境戦略室の方々、熊本地下水研究会とかんくまでその手法について検討を重ね、地元の大菊土地改良区や菊陽町役場、JAの調整をました。
その結果、2003年度から、JAのコメの有機栽培と併せて協力農家を探して実施する運びとなりました。