化学物質

 安全で環境負荷の少ない化学物質だけを使用しよう

提 案

  1. 化学物質に頼る暮らしを見直します。。
  2. 安全性の確認された化学物質を使用し、使用量を段階的に減らす工夫をします。
  3. 化学物質の使用にあたっては、影響を受けやすい人々(胎児・子どもなど)や生態系への影響に配慮します。
  4. より安全な化学物質を使うよう、製品表示に注目し、買いすぎないようにします。
  5. 塗料や農薬など必要量のみを購入、使い切るようにし、家庭内に貯めこまないようにします。
  6. 自然由来の殺虫剤や防腐剤を使います。

取り組み事例

  1. 日本ミツバチを守る熊本の会による環境保護活動
  2. 白川中流域での湛水農業による農薬削減の取り組み
  3. 熊本県有機農業研究会や美里ゆうき協同農園などによる有機農産品の生産・販売
  4. 株式会社ネローラ花工房による純国産オーガニックネロリの生産・販売
  5. エコネットみなまたによる石けんの製造・販売、無農薬農産物の生産・販売
  6. 地の社による石けん・基礎化粧品などの製造・販売
  7. ネイチャー生活倶楽部による頭髪ケア・基礎化粧品などの製造・販売

事例1 日本ミツバチを守ろう!

kagaku-01

養蜂だけでなく、果物や野菜などの受粉にハチは欠かせません。嫌われ者ではなく、ハチは里山の働き者なのです。昨今、そのハチが激減し、養蜂業のみでなく農業にも影響が心配されています。近年研究が進み、激減の原因がネオニコチロイド系農薬であることが特定されつつあり、昨年12月、EUは3種類の農薬を禁止しました。日本でも、山田敏郎金沢大教授の研究で、峰群消滅はネオニコチロイド系農薬と報告されています。しかし、使用は規制されず、日本は、世界有数のネオニコチロイド系農薬大国となっています。ミツバチは、環境の変化に敏感に反応する指標動物です。指標動物であるミツバチの激減は、環境の悪化を示しており、それは私たち人類への警告に他なりません。日本の化学メーカーは、因果関係を否定し、その利便性から、いまなおネオニコチロイド系農薬が多用されています。この現状が放置されれば、健康や環境が破壊されるのは火を見るより明らかです。また同時に、ハチ絶滅は、農業の存亡にかかわる問題でもあります。3年前新聞で、ハチ激減の問題を知った私たちは、日本ミツバチを守ることで、環境保護につげようと、「日本ミツバチを守る熊本の会」を立ち上げました。以来、ハチと向き合う日々の中で、彼らは、怖い者ではなく、人に馴れ友だちにもなれることを知りました。日本ミツバチは、主に人の営みがある里山に住み、まさに私たちのそばで生きる、友であり家族なのです。自然の恵み蜂蜜を、おすそわけして貰うのも、友だちだからです。皆さんも、日本ミツバチを飼って、彼らと友だちになりませんか。    

(日本ミツバチを守る熊本の会 事務局長 山下初男)

 

事例2 ほ場(畑地)の湛水で農薬を削減

[row id="ROW_ID" class="ROW_CLASS"] [col class="span4"]

kagaku-02

[/col][col class="span8"]

大津町白川中流域のニンジン農家は2001年からニンジン栽培に湛水農法を用い、白川からの水で湛水する事により、農薬による燻蒸をせず肥料も要らない生産を続けています。この水張りによる病害虫防除(湛水防除)は、水温が上昇する夏場に、ほ場を40日以上湛水状態に保ち、土壌を高温・還元状態(酸素の無い状態)に保つ事により、センチュウ等の土壌病害虫の防除を行う技術で、従来の薬剤(農薬)処理に比べて人に安全で環境にも優しい農業技術です。①薬剤(殺線虫剤)のコストが不要、②作業者の健康へのリスクが無い、③土壌や水等の環境への影響が無い。別な多面的効果として、湛水した畑から地下水の涵養が行われますし、白川の河川水は特にミネラルを多く含んでいますので、土壌が肥える効果も確認されています。

(豊かな地下水を育むネットワーク会長 大田黒 忠勝)

 [/col][/row]

NPO法人
環境ネットワークくまもと
〒862-0973
熊本市中央区大江本町6-24
TEL/FAX096-362-3776
E-mail  
URL  http://www.kankuma.jp/

NPO法人環境ネットワークくまもと