命を守るお金の使い方をしよう
提 案
- 毎日の買い物を通して、人や生物の命と環境にやさしい商品、その商品を売るお店、製造する企業を応援します。
- 値段だけで判断したり、衝動的な欲求での買い物を控えます。
- その商品を買うことで生産・輸送・販売・消費・廃棄などに関わる人々が幸せになる買い物を心がけます。
- グリーンコンシューマー10原則に則った賢い買い物をします。
グリーンコンシューマー10原則 (グリーンコンシューマー全国ネットワーク作成)
- 必要なものを必要な量だけ買う。
- 使い捨てではなく、長く使えるものを選ぶ。
- 容器や包装はないものを最優先し、次に再使用できるもの、最小限のものを選ぶ。
- 作るとき、使うとき、捨てるとき資源とエネルギー消費の少ないものを選ぶ。
- 化学物質による環境汚染と健康への影響の少ないものを選ぶ。
- 自然と生物多様性をそこなわないものを選ぶ。
- 近くで生産、製造されたものを選ぶ。
- 作る人に公正な分配が保証されるものを選ぶ。
- リサイクルされたもの、リサイクルシステムのあるものを選ぶ。
- 環境問題に熱心に取り組み、環境情報を公開しているメーカーや店を選ぶ。
取り組み事例
- 山内味噌による水の恵みを使った商品づくり
- 環境に配慮した「くまもとグリーン農業」の取り組み
- グリーンコンシューマーネットワークによる流通業界の環境対策調査と結果発表。全国版、九州・山口版、熊本版の買い物ガイドの発行
- フェアトレードシティくまもと推進委員会によるフェアトレード商品取扱店の拡大
- 熊本市レジ袋削減推進協議会によるマイバッグ持参運動
- グリーン購入ネットワーク(GPN)によるグリーン商品の選定と公表、普及。グリーン商品購入者ネットワークの構築
事例1 熊本の地下水を育む味噌「匠の技」 (山内味噌)
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山内味噌の歴史は古く、創業は宝暦元年(1751年)より古いという記録が残っています。昭和48年(1973年)、熊本市から現在地の菊陽町に本社を移転。現社長の山内卓氏で10代目です。熊本のおいしい地下水のおかげで自社の商品が出来ていること、菊陽町が熊本市の地下水を育んでいる重要な地域であるなどの理由から、使用した地下水10万トンをもどしたいと、BOD値10ppm以下に浄化して休耕田の水張りに提供しています。平成21年、中小企業としては初めて水循環型営農推進協議会と協定を締結し、休耕田への水張りや、耕作放棄地での涵養米を育てるための助成金を出すなど地下水の涵養に取り組んでいます。この取り組みが評価されて、「くまもと水の国賞」を受賞されました。山内さんは、公益財団法人くまもと地下水財団の地下水会議委員で、そこでの議論の中から、材料のすべてを熊本の地下水を育む白川中流域(大津・菊陽町)の農産物「水の恵み」を使って、熊本ならではのおいしい味噌を作ることを決意。試行錯誤の結果生まれたのが、米麦合わせ味噌の「匠の技」です。和食の重要な調味料、味噌を食べて地下水を守りましょう。
(大住和子)
[/col][/row]事例2 くまもとグリーン農業
化学合成された肥料や農薬をできるだけ使わない“環境に配慮した農業”のことを熊本県では「くまもとグリーン農業」と呼んでいます。安全で安心な農産物を生産しながら、地下水を始めとする熊本の豊かな自然環境を守り育てていくため、くまもとグリーン農業をもっと広めていくことが重要です。その取り組みの一つとして、「生産宣言・応援宣言制度」がつくられました。ひとりひとりが取り組むことをそれぞれ宣言するというもので、生産者が行う「生産宣言」と消費者や会社などが行う「応援宣言」があります。
表示マークは全部で6種類あり、くまモンの後ろのクローバーの緑色が多いほど化学合成された肥料や農薬を減らしてつくられた農産物です。
[/col][col class="span6"]グリーン農業応援マーク
応援宣言者がくまもとグリーン農業を応援していることを示すためポスターやチラシなどに使用することができます。
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