生き物・外来生物

生物多様性は健全ないのちと環境のバロメーター

提 案

  1. 多様な生き物たちが生育できる豊かな山と川、海のつながりを大事にします。
  2. 熊本野生生物研究会による外来生物駆除の取り組み
  3. 生熊本野生生物研究会による希少種コウモリの調査活動
  4. 生き物のための保全地域を行政と協同で調査研究し、指定保全します。
  5. 外来生物を屋外に放しません。
  6. 熊本県・熊本市が指定する環境保護地区を住民と活用します。

取り組み事例

  1. 水と緑いきものネットワークくまもとと水と緑ワーキンググループの協働でのムササビの森づくり
  2. 外来生物駆除の取り組み
  3. 熊本野生生物研究会による希少種のコウモリの調査活動
  4. ホタルを育てる会による、江津湖でのホタル再生の環境整備の取組み(江津湖に接する6小学校)
  5. 熊本市による「江津湖地域における特定外来生物等による生態系等に係る被害等の防止に関する条例」の制定(予定)

事例1 ムササビが飛び交う緑の回廊づくり

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里山では竹林の繁茂が進み、森林の縮小や消滅が心配されています。NPO法人水と緑いきものネットワークくまもとは、豊かな森を代表する生き物ムササビをシンボルとした森林生態系の保全活動を進めています。夜のムササビ観察会やジオラマ模型を使った環境学習ゲームやシンポジウム実施を通じて、滑空して隣の森に移動できるムササビが、鎮守の森や公園、学校などの森を拠点にしながら、その間を民家の高木や街路樹でつないで、いきものたちが暮らしながら移動することのできる緑の回廊づくりを提唱しています。熊本市と協働する「水と緑ワーキンググループ」で進めてきたこれらの活動を通じて、市街地にあるムササビの生息地として貴重な、熊本市池田長迫の池周辺の緑地を「環境保護地域」に指定することができました。

(歌岡 宏信)

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事例2 外来生物駆除の取り組み

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クリハラリスは、「特定外来生物による生態系等に係わる被害の防止に関する法律(外来生物法)において「特定外来生物」に指定されているリス科の動物で、温暖な地方では年3回の繁殖することがあり急速に個体数が増加しています。また果実や種子、樹皮などを食物とするため、果樹や樹木に深刻な食害を引き起こします。熊本野生生物研究会では、これまで捕獲された雌個体の解剖を行い繁殖状況の確認を進めるいっぽう、現地でのクリハラリスによる樹皮剥ぎを確認する生息状況調査を行っています。その結果、2012年宇土半島東部の宇土市宮庄町扇谷で生息が確認され、本種の分布が宇土半島東部にまで及んでいることが明らかになり、国道3号線を越え宇土半島から逸出する恐れもあることから、熊本県知事・宇土市長・宇城市長に「クリハラリス(タイワンリス)を宇土半島に封じ込めるための緊急対策の要望書」を提出しました。

(歌岡 宏信)

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